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2009 年 4 月 16 日

ドバイのそれから

カテゴリー: 未分類 — myun2 @ 3:21 AM

世界的な金融危機から凡そ半年が経過した今、オイルマネーによる金余りによって発展していた「ドバイ」はあれからどうなったのか。今日、NHKスペシャル「沸騰都市のそれから」の再放送をやっていたので、ちょっとそこで得た情報等をまとめてみます。

結論から言えば、世間一般が危惧・・・と言うかもう「見なくても分かる」くらいにまで「ドバイオワタ」と思われているドバイですが、実の所、皆が思っている程の打撃は受けていなようです。

具体的な数値としては、経済成長率も、前年と比べて半分とかそれくらい。「半分って大した打撃じゃん!!」って思うかも知れませんが、マイナスには転じていないのです。しかもその経済成長率は、半分になったとしても4%くらい。日本が0%付近を行ったり来たりしている事を考えれば、まだまだ活気がある事が伺えると思います。

なんでそんな事になっているか。番組中でそこに関しては触れていませんでしたが、
思うに、多分オイルを売って蓄えた金がまだまだある、ってことなんじゃないでしょうか。
他のリーマンショックとかのような、投資・投機とは違うのです。自分の財を全部注ぎ込んで投資して、失敗したら全部パー。・・・ではなく、単に「金が余ってるからその金で色々デカいことやっちゃう」。だからいざ失敗しても、手元にはまだまだ資金が残ってる・・・って事なんじゃないかと。

あ、あとは、番組中でも出てきたように、「殆どの作業員が外国人労働者」と言うのもあるかも知れません。
日本で言うなれば「派遣」です。いざプロジェクトの縮小となれば、それら外国人労働者を派遣切りすればいい。
日本みたいに「派遣切り反対!」みたいな圧力は少ないようで、実際、バンバン労働者を元の国に追い返しているようです。「最終的に馬鹿を見るのは末端の人間」「トカゲの尻尾」作戦も、ドバイがそれ程大きな打撃を受けていない一つの理由かも知れません。


あと、アメリカの金融危機が起こった背景には、「実際にはそれほどの価値の無いものに、さも価値のあるようなラベルを貼って売りつけた」と言うのもあるらしく、一体これの何がいけないかと言うと、いざ、それに価値の無い事が分かると、がんがんとそれらは売られ、売りは更なる売りを呼び起こし・・・あっという間に暴落していくらしい。

その点、ドバイの物件とかの価格とかは・・・確かにべらぼうには高いけれど、それなりの付加価値のあるものは作っている気がする。ブルジュ・ドバイなんて、確かに(建造物の高さ的に)高いだけだけれど、でもその高さはステータスであり、その世界一高いビルに入ると言うのもまた一つのステータスである。海の上のサソリみたいな人工島も、確かに馬鹿みたいなプロジェクトではあるけれど、こっちもやっぱそれなりのステータス等はある。

その対象が、本当に価値のあるものであれば・・・確かにある程度の下落は起こるものの、0や、「本来の価値」以下にはならないんではないかと思う。


番組中では、上でこれまで述べた詭弁を立証するような事例も幾つか出ていた。

まず、只ひたすらに立てられまくった高層建築物件についてであるが、
なんとそれを買おうとしている動きがあるとの事。

あ、別に買おうとしているのが”お馬鹿さん”とかではないよ。(何
南アフリカの企業が買おうとしているとの事で、南アフリカでは鉱山資源等による蓄えがあるらしく、ドバイの物件が半値近くにまで下落した今、これを”買い時”と判断し、買おうとしているとの事。

ブルジュ・ドバイは、金融危機後も建設を進め、2008年12月31日には800mを越えほぼ完成に至ったとの事。
今は外壁や内壁等々を進めて、当初の予定通り、今年の9月に完成するそうです。

エマール社・・・については、番組中で特に取り上げられていなかったので分からないのですが、
とりあえず少なくとも、ナキール社に関しては、相変わらず健在で、破綻どころか、なんと
”先日新しいプロジェクトを打ち立てた”とのこと・・・。
確かに、大規模なリストラや既存プロジェクトの見直し等は行ったようですが、それでも、
この不況下で新たなプロジェクトを打ち立てると言うのは、どれだけドバイに、ナキール社にまだ活気が残されているのか、見て取れるかと思います。


なぜドバイが、予想に反してこれだけ元気なのか。
個人的に思うに、その構造の単純さもあるんではないかと思います。

・好景気時代: オイルマネーでお金が余る → 余ったお金で建築物一杯作る → 人や金持ちが一杯来る
・不景気時代: プロジェクト縮小や作業員のクビ → 以上!

ね。簡単でしょ?
簡単さゆえの強みもあるんじゃないかと。


番組の最後では、経済成長率がマイナスに転じたロンドンからやってきた投資家だか実業家だかがドバイにやってきた。みたいな話も出てきていました。先の、南アフリカのドバイ進出の話もあります。
アメリカが失墜した今こそが、”真にドバイが動き始める時”なのかも知れません。

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